ロックと江戸時代をこよなく愛するフリーのプロデューサー、ライター“EdoJoe”のブログです。「江戸時代に撮られた古い写真と現代写真の定点撮影」「大好きな時代劇のあら探し」など江戸時代に関わる記事を書いています。
 
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八丁堀の七人
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    JUGEMテーマ:江戸時代

    時代劇専門チャンネルで人気シリーズだった「八丁堀の七人」が始まりました。
    新しいバージョンは地上派やBSでも放送されてはいますが、今回はシーズン1の第一話からの放送で実に楽しみです。

    さて、今回のあら探しは、主役の一人、村上弘明演じる青山久蔵についです。
    最初の登場のシーン、たてこもった店で娘を犯した強盗犯を、ばっさり後から切り捨て、駆けつけた仏田八兵衛に身分を名乗るシーンがあります。

    「旗本小普請組 青山久蔵」

    この後、青山久蔵は町奉行所の与力として八兵衛の上役の与力として登場します。<意外な出会⇒実は新たに職場に赴任する人>という流れは、現代の刑事物などでもよく使われる出会の手法です。ところが時代劇に関して言えば、こういう出会はあり得ないのです。

    気になるのは青山久蔵の身分です。
    「旗本小普請組」とは無役の旗本で3000石未満の者を言います。無益の御家人も小普請です。旗本は直参と言われる徳川家の譜代の家臣。序列の順に並べると、

    譜代の大名⇒旗本⇒御家人

    の順になります。

    このうち、大名と旗本は、大雑把に言ってしまえば一万石と言う石高で区別されます。
    次ぎに、旗本御家人は、大体ですが、二百石という石高が一つの基準になります。
    (あくまで基準です。二百石以下の旗本もそれ以上の御家人もいます)
    ただ、もう一つ大きな違いがあります。
    それは上様にお目見得が叶うかどうかと言う事です。

    この身分の差は実は大変な差で、御家人から旗本になるのは容易ではありません。必死の努力が認められてなれるのです。よく旗本株を金で買うという話が時代劇にも登場しますが、これは大罪です。それどころか身分を越えて養子縁組をすることすらできません。
    実際、死罪、遠島になっている例が記録に残っています。

    一方町方の与力ですが、こちらは騎乗を許され、二百俵(二百石)をもらっていますが、旗本ではありません。上下役という下級役人で御家人に相当します。お目見得が許されていません。町方というのは大変閉鎖的な役職でほとんど人事の異動がありません。与力も御抱席という一代限りのお役目でありながら、事実上完全な世襲です。言ってみれば専門職です。つまり青山久蔵が出世して奉行になるならわかるのですが、与力になるなど、左遷も左遷、本当にあったなら「ご先祖様に申し訳無い」と腹を切ってもおかしくないような事例です。もし、何かの賞罰であったとすれば、こういう人事を行うよりは腹を切らせるでしょう。

    と、相変わらず、にやにやとあら探しを楽しんでおりますが、このドラマ、私は大好きです。
    しかし、一日一時間ドラマに持って行かれるのはつらい、、、
    一日が50時間くらい欲しい今日この頃です。
















     
    【2011.05.13 Friday 11:46】 author : Edo Joe
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