ロックと江戸時代をこよなく愛するフリーのプロデューサー、ライター“EdoJoe”のブログです。「江戸時代に撮られた古い写真と現代写真の定点撮影」「大好きな時代劇のあら探し」など江戸時代に関わる記事を書いています。
 
御家人斬九郎
0
    JUGEMテーマ:時代劇
      時々、「あら探しするくらいなら見なきゃいいだろう」と時代劇に全く興味の無い友人に言われるのですが、その度に、「うーん、わかってないなー」と口に出さずに思うのです。

     何故なら、私があら探しをするのは、ほとんどの場合好きな作品だからこそなのです。見る度にいろいろ見つけてはにやにやしている。かなり性格に問題があるような気がしますが、つまり一度で見たくなくなる作品はほとんど頭には残らないのです。

     今回はこれまた大好きな渡辺謙さん演じる「御家人斬九郎」です。細かいところは、もちろんおかしな所だらけなんですが、それはさておき、一番の見せ所、斬九郎が自分を名乗るシーンがに違和感があります。

    「松平斬九郎家正」

    普通武士の名前は、姓・通称・諱名(いみな)で構成されています。

    この場合
    姓・・松平
    通称・・斬九郎
    諱名・・家正
    となります。

    問題は最後の諱名です。この諱名は人に知らせるものでは無いのです。どんなに親しくても諱名で呼んだりはしません。それどころか、知らない人がほとんどのはずなのです。諱名で呼ばれると言う事は、相手に支配されると言う事を意味します。大変重要な名前なのです。



    【2011.05.17 Tuesday 21:34】 author : Edo Joe
    | 時代劇あら探し | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    八丁堀の七人〜其の二
    0
      時代劇専門チャンネルの「八丁堀の七人」も第八話まできました。

      前回話題にした与力の謎が今回も登場しました。
      前回の話題はこちらをご覧ください。
      JUGEMテーマ:時代劇

      今回も、旗本と与力の関係の不思議です。

      捨てられた夜鷹の子供が旗本に拾われ、その子が吟味方与力になる。
      この事がわかれば御家断絶

      という設定です。

      吟味方与力は一言で言えば裁判官兼検察官です。江戸町奉行所は東京都庁に東京高等裁判所と警視庁を足したような組織で、その中で検察と裁判官を兼ねたようなお役目で、与力の中でも花形です。

      このストーリー、後半部分の「御家断絶」は全くその通りです。家柄というのはかなり厳しく。庶民の子を実子と偽って断絶した旗本家があります。

      問題は前半の「旗本が与力に」と言う部分です。
      旗本と御家人の間には大きな差があります。詳しくはこちらをどうぞ。
      つまり旗本の家に生まれた子(ここでは実子として届けられた子)は吟味方与力にはならないのです。御家人が旗本の役に就くことはあっても、旗本が御家人、しかも不浄役人の町方与力などありえないのです。

      もう一つ疑問が沸いてしまいました。
      主役の青山久蔵、何の与力でしょうか?
      これが皆目見当がつきません。
      何故なら、仏田八兵衛ら定町廻り同心は奉行直轄だからです。
      一番関わりが近いのが、吟味方与力なのですが、そうでもなさそうです。
      年番方与力という与力の中で一番偉いお役目、言ってみれば金庫番がいるのですが、それでもありません。
      一体どんなお役目なんでしょう、、謎です、、

      うーん、楽しいぞ、一杯やりながらもう一度見直そう。




      【2011.05.13 Friday 21:05】 author : Edo Joe
      | 時代劇あら探し | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      八丁堀の七人
      0
        JUGEMテーマ:江戸時代

        時代劇専門チャンネルで人気シリーズだった「八丁堀の七人」が始まりました。
        新しいバージョンは地上派やBSでも放送されてはいますが、今回はシーズン1の第一話からの放送で実に楽しみです。

        さて、今回のあら探しは、主役の一人、村上弘明演じる青山久蔵についです。
        最初の登場のシーン、たてこもった店で娘を犯した強盗犯を、ばっさり後から切り捨て、駆けつけた仏田八兵衛に身分を名乗るシーンがあります。

        「旗本小普請組 青山久蔵」

        この後、青山久蔵は町奉行所の与力として八兵衛の上役の与力として登場します。<意外な出会⇒実は新たに職場に赴任する人>という流れは、現代の刑事物などでもよく使われる出会の手法です。ところが時代劇に関して言えば、こういう出会はあり得ないのです。

        気になるのは青山久蔵の身分です。
        「旗本小普請組」とは無役の旗本で3000石未満の者を言います。無益の御家人も小普請です。旗本は直参と言われる徳川家の譜代の家臣。序列の順に並べると、

        譜代の大名⇒旗本⇒御家人

        の順になります。

        このうち、大名と旗本は、大雑把に言ってしまえば一万石と言う石高で区別されます。
        次ぎに、旗本御家人は、大体ですが、二百石という石高が一つの基準になります。
        (あくまで基準です。二百石以下の旗本もそれ以上の御家人もいます)
        ただ、もう一つ大きな違いがあります。
        それは上様にお目見得が叶うかどうかと言う事です。

        この身分の差は実は大変な差で、御家人から旗本になるのは容易ではありません。必死の努力が認められてなれるのです。よく旗本株を金で買うという話が時代劇にも登場しますが、これは大罪です。それどころか身分を越えて養子縁組をすることすらできません。
        実際、死罪、遠島になっている例が記録に残っています。

        一方町方の与力ですが、こちらは騎乗を許され、二百俵(二百石)をもらっていますが、旗本ではありません。上下役という下級役人で御家人に相当します。お目見得が許されていません。町方というのは大変閉鎖的な役職でほとんど人事の異動がありません。与力も御抱席という一代限りのお役目でありながら、事実上完全な世襲です。言ってみれば専門職です。つまり青山久蔵が出世して奉行になるならわかるのですが、与力になるなど、左遷も左遷、本当にあったなら「ご先祖様に申し訳無い」と腹を切ってもおかしくないような事例です。もし、何かの賞罰であったとすれば、こういう人事を行うよりは腹を切らせるでしょう。

        と、相変わらず、にやにやとあら探しを楽しんでおりますが、このドラマ、私は大好きです。
        しかし、一日一時間ドラマに持って行かれるのはつらい、、、
        一日が50時間くらい欲しい今日この頃です。
















         
        【2011.05.13 Friday 11:46】 author : Edo Joe
        | 時代劇あら探し | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        大岡越前−加藤剛版
        0
          夕方のTBSの時代劇で加藤剛の「大岡越前」がスタートです。



          若い頃良く見たドラマで、加藤剛のキャラクターもあり、静かに進むドラマという印象で、勝手に本格的なドラマと思っていたけれど、やはりこの当時のドラマの時代考証は凄いです。



          羽織を羽織った旗本が、屋敷を訪ねてきた町方の尋問に



          「御用繁多じゃ」



          と捨て台詞で屋敷からすたすたと、一人で出て行くシーンがありました。



          こんな事はあり得ないんですが、これを言うと、もうドラマは成立しないんですよね。



          旗本ではないのですが、武士がどのように生活していたかがとても良くわかる本がありあす。



          内藤鳴雪という方が書かれた自叙伝です。

          46歳になってから20歳年下の正岡子規に弟子入りされ、俳人としても有名な方です。

          伊予松山松平家の江戸藩邸に生まれた鳴雪は、自叙伝の中で、当時の江戸藩邸での暮らしや旅の様子などを記しています。



          武士は自分で買い物はせず、小者を使いに出すのだそうです。

          大名の家臣の子弟ですらそうですから、譜代の大名に繋がる旗本が家来を連れずに外へ出ることなどあり得ないわけです。



          でも、これをちゃんとやると、私の大好きな時代劇が全部なくなってしまうのです。

          それは困るのです。



          という事で、きっとこういうこともあったに違いない、、という事にしておきましょう。





          【2011.01.13 Thursday 19:40】 author :
          | 時代劇あら探し | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          名奉行大岡越前
          0
            「名奉行大岡越前」の再放送が始まりました。

            大岡越前はなんども舞台化、映像化されてますが、この「大岡越前」、実は一番好きです。

            このシリーズの大きな特徴は与力との間で確執があるところですね。
            いわゆる町方、つまり町奉行所の与力と同心というのはほとんど他の部署との横断人事がありません。

            従って、非常に閉鎖された職場で、「上が変わろうが知った事か」みたいなところがあったと言われてます。
            その辺りを前提に話が進むところがいいですね。

            時代考証を取り入れたからこそ、できたドラマです。

            もちろん、無茶なところはたくさんありますが、それは現代劇でも一緒なので、、

            でも、って事はですよ、100年後「相棒」を見て、あれが21世紀の警察だと思う人が出てくるってことですか?

            うーん、某は大好きなドラマですが、、ドラマの功罪ってありますねえ。
            【2010.10.12 Tuesday 17:51】 author :
            | 時代劇あら探し | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            刺客請負人〜雨見
            0
               昨日は見事な満月でした。実際に月齢が満ちるのは今晩ですが。十分楽しめました。

               そして、今日は、昨日の暑さからうってかわっての涼しさ、しかも雨です。

              ふと森村誠一さんの刺客請負人に“雨見”という遊びが登場ていたのを思い出しました。

              花見、月見は現代でも風流な遊びですよね。さらに江戸時代には雪見と言う遊びがあった事まではよく知られています。小石川あたりが雪見の名所だったらしいです。

              ですがこの雨見というのは聞いた事がなかった。変換しても出てこないし、ネットもでひかかりません。



              ですが、しとしとと降りつづける雨を見ながら、静かに酒を傾ける、風情があります。

              主人公の刺客松葉刑部と殺しを依頼する徳松の二人が裏家業で汚れた手を雨で洗い流す、そんな事を思わせるこの場面、某は大好きです。この雨見、女連れは良くないんだそうです。男一人、せいぜい二人で飲むんだそうです。とするとこれは男だけの楽しみなんでしょうか。



              この作品以外で雨見というのに出会った事がないので、どなたかご存じの方がいらしたら教えて下さい。森村誠一さんの造語なら、それはそれで、、、





              さぁ、出かける前に、一本つけて雨見としゃれこもう。
              【2010.09.23 Thursday 12:35】 author :
              | 時代劇あら探し | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              水戸黄門と方言
              0
                 今日は天童が舞台。

                やずやの大滝秀治が悪役やってる。


                めずらしく方言(本物かどうかはわかりませんが)が使われてました。時折あるんですけど、これ今の黄門様でも是非定番にしてくれるとうれしいのに。

                 地方分権が叫ばれる昨今、全国漫遊が見せ所なら是非見てみたいですねえ。

                その度に方言指導を入れる必要があり予算もかかるでしょうけど。



                 それにしてもこの時代の水戸黄門良く音声が途切れます。放送禁止用語使い放題なんでしょうね。
                JUGEMテーマ:江戸時代
                【2010.09.21 Tuesday 17:56】 author :
                | 時代劇あら探し | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                水戸黄門の大安吉日
                0
                  JUGEMテーマ:江戸時代


                  ここのところ民法、BSと一日に二度も水戸黄門を見られる。時代劇ファンにとっては嬉しい限り!

                  35部の第八話「仰天!化け猫の仇討ち」で、
                  「大安吉日に婚礼」
                  というセリフが出てきたので、少々気になりました。
                  大安を吉日とする六曜は、明治になって暦作りの業者が無理矢理持ち出して来た歴です。
                  つまり江戸時代には全く使われていなかった歴が、元禄時代の水戸黄門に堂々と出てくるのはどうも、、、

                  まあ、火元を「チェックした」なんてセリフを暴れん坊将軍でも聞いた記憶があるんで、それに比べればどうってことはありませんが、、

                  それにしても水戸黄門は楽しいのです。
                  【2010.09.15 Wednesday 18:48】 author :
                  | 時代劇あら探し | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  初代黄門様登場
                  0
                    15:55から毎日やってる時代劇、今日からTBSのナショナル劇場「水戸黄門第4シリーズ」なんていう古いのがOAされて嬉しい限りです。

                    某は初代東野英治郎が一番好きで、なんといってもあのへそ曲がり爺さんぶりで右に出る人はいない。現黄門様、里見浩太朗のすけさんがすがすがしい。

                    水戸黄門は、そもそも悪役役者を抜擢したところが実は、面白かったんですが、3代目佐野浅夫でイメージがかわり、石坂浩二からスター路線になっている。視聴率ですかね。もっとも初代助さんは、なんと言っても杉良太郎ですから、きっとそっちで視聴率は稼げたと想像出来ます。

                    松岡昌宏と長瀬智也あたりに助けさん、格さんをやってもらって、本田博太郎の黄門様とかね。いいと思うけど。


                    若手の時代劇スターがいなくなってしまったってことですかね。



                    次回は原田龍二が降りるそうです。それに雛形あきこが由美かおるに変わります。前回忍びの役で出てきてたから、もしかしてと思っていたら、大当たりでした。

                    JUGEMテーマ:江戸時代
                    【2010.09.06 Monday 20:32】 author :
                    | 時代劇あら探し | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    吉宗評判記 33話 天下御免の大名しるこ
                    0
                      JUGEMテーマ:江戸時代



                      5月から録画していた暴れん坊将軍の1をここのところ一気に見てます。

                      今日は33話を見てました。



                      某は嫌いな時代劇というのはほとんどありません。

                      水戸黄門だろうが、暴れん坊将軍だろが、剣客商売でも、必殺仕事人でもみんなOKです。



                      そうは言っても、にわか勉強のおかげでいろんな所に目が行ってしまうんです。

                      時代劇は、古いほど時代考証が無茶苦茶です。



                      最近は、某のような視聴者が増えてしまって、時代考証家がついてしっかり見てますから、
                      予算や演出上、どうどうと嘘をつくことはあっても、

                      「えっ?」という事はあまりないんですね。



                      そんな訳で、この暴れん坊将軍も相当なものです。



                      汁粉屋に木のテーブルがあったりするのは、日常茶飯事ですが、この回ちょっと気になることがありました。



                      大名を監視する大目付が、弱小藩の落ち度をでっちあげ取潰し、
                      それを手柄に若年寄への出世をもくろむという筋書きの部分です



                      大目付は長年お役を務めた旗本の名誉職、若年寄は譜代の小藩の藩主がなり、
                      側用人や老中への登竜門と思ってましたが、大目付から若年寄への出世ってあるんですかね。




                      このブログを見ている方でご存じの方がいたら是非教えていただきたいです。


                      【2010.09.03 Friday 20:09】 author :
                      | 時代劇あら探し | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |